こんにちは!しらたま(@megaminocosme)です。今回は、室内での日焼け対策についてお話していきます。
最近は日差しが徐々に強まり、屋外の日焼け対策を強化したい時期になってきました。
しかし、「室内でも日焼けするの?」「すっぴんで過ごす日も日焼け止めは塗った方が良い?」と疑問に思うこともありますよね。
そこで今回は、化粧品検定1級&化粧品成分スペシャリストの資格を持つ筆者が、室内での適切な日焼け対策をご紹介。

おすすめの日焼け止めだけでなく、日焼け止めを塗らなくていい場合や代わりのグッズを紹介します。
さらに後半では、お家で過ごす時の日焼け止めの選び方や、雨天でも日焼け止めを塗るべきかについても解説します。
「将来のお肌のためにUV対策を徹底したい」「外と室内では日焼け止めを使い分けるべき?」とお悩みの方はもちろん、「室内で過ごす日まで日焼け止めを塗りたくない」という方のお役に立てる内容となっています。
室内でも日焼け止めは必要?日焼け止め以外の対策方法も解説
結論、「部屋でどう過ごすか」によって、日焼け止めの必要性は変わる

まず、最も気になる方が多い、「そもそも、室内でも日焼け止めは塗った方が良いのか」という問題について。
これに関しては、あなたのお部屋の環境に依ります。
具体的には、
- カーテンや窓を極力閉めたくない
- 遮光カーテンを使っていない
- でも肌を紫外線から守りたい
など、肌を紫外線から守りたいけど、室内に紫外線が入ってくる環境であれば日焼け止めは必要です。

上記に該当する方は、軽めでも良いので日焼け止めを塗っておきましょう。
しかし、
- カーテンなどで紫外線対策がしっかりできている
- 紫外線による美容への影響は正直気にしていない
という場合は、室内で日焼け止めは塗らなくても良いです。
もちろん、カーテンもして日焼け止めも塗っている方が、より徹底した日焼け対策にはなります。
しかし、日焼け止めを塗ることで、きしみやべたつきがストレスになるのであれば、無理して日焼け止めを塗る必要はありません。

特に、1級遮光カーテンはしっかり紫外線をカットできます。日中は外出しない&室内でもダイオードの照明で過ごすのであれば、日焼け止めは塗らなくてもOKですよ。
室内でも、遮光カーテンを使用しなければ紫外線は届く

一方、日差しが届く部屋では、室内にいても日焼けする可能性があります。
紫外線は、窓ガラスはもちろん、場合によってはカーテンもすり抜けてお肌に届いてしまうからです。
UV-A | 長波長紫外線。日焼けで肌が黒くなる原因。 |
---|---|
UV-B | 中波長紫外線。日焼けで肌が赤くなったりヒリヒリする原因。 |
UV-C | 短波長紫外線。地表に到達することはない。 |
紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3種類がありますが、特に波長が長いUV-Aには要注意。
UV-Bは厚さ3mmの窓ガラスで大半をカットできると言われていますが、UV-Aは波長が長く、窓を閉めていてもお肌に届いてしまうのです。

よって、美しいお肌をキープしたいなら、室内でも日焼け対策をした方が良いです。
窓やカーテンを開けていて日焼け止めも塗っていない場合は、じわじわと紫外線の影響を受けているということは覚えておきましょう。
【ポイントは窓から1m以内】日焼け止め不要!室内でのUV対策3つ
室内で過ごす時の日焼け対策は、主に以下の4つが方法として挙げられます。
- カーテンを閉める(遮光カーテンがおすすめ)
- UVカット加工されたレースカーテンを使う
- UVカット加工された服を着る
- 日焼け止めを塗る
窓から1mほど離れていれば、ある程度紫外線は防げます。
しかし、洗濯やお掃除など、窓辺で作業するときは、紫外線の影響を受けやすいので気をつけましょう。
そして、結局のところ、「お出かけしない日まで日焼け止めを塗りたくない」という方が多いと思います。ということで、まずは日焼け止め以外の紫外線対策を3つ、詳しく解説していきます。

ただし、全く日光を浴びないのは体にも心にも良くありません。
日差しが弱いタイミングでも良いので、カーテンや窓を開ける時間も作りましょう。
室内の日焼け対策①・・・遮光カーテンを閉める

Amazonより引用
室内で過ごすときの日焼け対策として、まずは遮光カーテンを使用すること。
カーテンを閉めておけば、日焼け止めを塗らなくても、手軽に全身の紫外線対策が可能です。
特に、遮光カーテンは特殊加工により、通常のカーテンよりも光をしっかり遮って紫外線もカットしてくれます。その他にも、冷房や暖房の効きを向上させ、過ごしやすい環境をつくってくれます。

ただし、カーテンのすき間からの日差しには注意。なるべくすき間ができないようにきちんと閉めることもポイントです。

室内の日焼け対策②・・・UVカット加工されたレースカーテンを使う

Amazonより引用
併せて、UVカット加工されたレースカーテンを使うこともオススメです。
光そのものを遮るわけではないものの、UVカット加工されたレースカーテンなら、お部屋に光を入れられつつ、紫外線対策として気軽に取り入れられます。

「特殊な素材・加工により紫外線を反射する」「繊維の密度を高くして紫外線が入るすき間をカットする」といった機能があります。
状況や時間に応じて遮光カーテンと組み合わせると、より効果を発揮しますよ。

室内の日焼け対策③・・・UVカット加工された服を着る

Amazonより引用
また、UVカット加工された服を部屋着にすることも有効です。
UVカット加工×室内で過ごしやすい服を着ていれば、ちょっと買い出しや散歩に行く時もサクッと出かけられます。
おすすめは、袖が長いものや、指先だけ出せるデザインのもの。手の甲の紫外線対策ができます。ユニクロのUVカットパーカーも良いですし、Amazonや楽天には、よりカバー範囲が広い服もあります。

色は黒やネイビーなどが紫外線を吸収効果が高いものの、熱がこもりやすいのが難点です。
日焼け対策の効果を採るか、涼しさをとるかはケースバイケースです。

室内で日焼け止めを塗る人へ、おすすめの種類や選び方を紹介

ここからは、室内でも日焼け止めを塗りたい方向けに、室内用の日焼け止めの選び方やおすすめの商品をご紹介していきます。
室内で過ごす場合に塗る日焼け止めは、
- SPF数値は低めでOK
- 落としやすさ重視
- 付け心地の良い
といった基準で選んでOKです。

屋外で使うものと同じでもOKですが、落ちにくい日焼け止めはクレンジングが必要になります。
せっかくノーメイクで過ごすなら、マイルドに落とせる日焼け止めの方がおすすめですよ。
あとは、PCやスマホを長時間使う方にとって、第三の紫外線とも呼ばれるブルーライトカット機能もあるとより心強いです。
チョイスが難しい場合は、ブルーライトカット専用と日焼け止めを分けるのも良いですよ。
ブルーライトカットに関しては、「パラニーニャ リラクシングナイトマスク」がオススメです。
それでは、室内で使う日焼け止めの選び方について詳しく解説していきます。
室内用の日焼け止めの選び方①:SPF値は低めでOK

室内で過ごす日の日焼け止めは、UVカット指数が低めのものでOKです。
理由は、UVカット指数は低めの方が肌への負担感なく使えるものが多いからです。
SPF | UV-Bの防御効果を示す数値。 |
---|---|
PA | UV-Aの防御効果を示す数値。 |
特に、UV-Bは室内には届きにくいので、SPFは30くらいあれば良し。PAも+++あれば十分です。

SPF10以下でも良いですが、表示通りのUVカット効果を発揮させるにはかなり多めの塗布量が必要。
よって、気持ち高めなSPF20~30くらいが便利です。ちょっとしたお散歩や買い出しがある日にも対応できますよ。
もちろん、お肌に合うもの、負担を感じないものであれば、高SPF、PAの日焼け止めを使ってもOKです。
あくまで一般的にではありますが、肌へのストレスが気になる方は、UVカット指数が低い日焼け止めの方がおすすめです。
室内用の日焼け止めの選び方②:落としやすさ重視

また、室内用の日焼け止めは、落としやすさにこだわることもオススメです。
気持ちの問題として、どうしても室内で過ごす日はクレンジングをしたくないと思いますよね。
落としやすい日焼け止めの目安としては、
- UV耐水性(ウォータープルーフ)や皮脂崩れ防止などの「落ちにくい機能」が付いていない
- ウォーターベースでかなりみずみずしい(密着感、粉感がない)
- 赤ちゃんや子どもも使えるもの
といった、使用感や記載があるものが◎。
これらは、洗浄力の強いクレンジング料を使わなくてもサクッと落とせるものが多いです。

パッケージに「石鹸や洗顔料で落とせる」と書かれている日焼け止めもありますが、必ず落ちるという保証ではありません。あくまでも、目安として捉えておきましょう。
室内用の日焼け止めの選び方③:付け心地が良い

また、リラックスできる室内で過ごす際の日焼け止めは、付け心地を重視して選ぶのも良いでしょう。
理由は、屋外で活動するときほど崩れにくさ・密着力を気にする必要がないからです。
具体的には、
- 水分感強めなテクスチャー(ジェルやローション、スキンケア乳液のようなミルク)
- 紫外線散乱剤不使用
などが、「塗っている感がない」「スキンケアっぽい使い心地」で狙い目です。

その他、紫外線散乱剤の配合量が多いと、洗顔料では落ちにくい&やや重めな着け心地になりやすいです。
あくまで目安ではありますが、室内用でノンケミカル(紫外線吸収剤フリー)の日焼け止めを選ぶなら、SPF35以下がおすすめ。
室内用おすすめ日焼け止め|石鹸で落ちる&低spf処方編
ここからは、室内で過ごす日におすすめの日焼け止めを7つご紹介します。
どれも、
- 石鹸や洗顔料で落としやすい
- 軽い付け心地
- 低SPF処方
など、すっぴん時でも使いやすい日焼け止めをピックアップしました。
スキンアクア(SKINAQUA)モイスチャージェル

Amazonより引用
価格:税込990円(110g)
- SPF35、PA+++
- 無香料
- みずみずしくクセのない日焼け止め
スキンアクア モイスチャージェルは、コスパ良く、オーソドックスな日焼け止めをお探しの方におすすめ。
ウォーターベースで、水分感たっぷりの塗り心地が気持ちいいです。

衣服に色移りもしにくい点も使いやすいポイント。
エタノール配合でややさっぱり感はあるものの、比較的乾燥も感じにくかったです。

ニベア 日やけ後のほてり予防UV 薬用エッセンス【医薬部外品】

Amazonより引用
価格:900円前後(80g)
- SPF35、PA+++
- フローラルハーブの香り
- ひんやり感のある使い心地
ニベア 日やけ後のほてり予防UVは、みずみずしさにこだわりたい方におすすめ。
肌荒れ予防の有効成分を配合(グリチルリチン酸ジカリウム)しており、さっぱりとしていて軽い清涼感があります。
保湿成分も入っているので、乾燥もしにくいです。

エッセンスタイプ(チューブ容器)もみずみずしいですが、さらに軽さを求めるならジェルタイプ(ボトル容器)もあります。

キュレル(Curel)UVカット UVエッセンス【医薬部外品】

Amazonより引用
価格:税込1,650円(50g)
- SPF30、PA++
- 無香料
- ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)
キュレルのUVエッセンスは、お肌が乾燥しやすい方におすすめ。
クリームっぽいテクスチャーのエッセンスで、しっとり使えます。
こちらも、肌荒れ予防の有効成分グリチルリチン酸ジカリウムや、保湿成分に疑似セラミド(※1)を配合。
※1 ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド

ベルディオ(VERDIO)UVマイルドジェルN

Amazonより引用
価格:税込990円(80g)
- SPF30、PA+++
- 無香料
- ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)
ベルディオ UVマイルドジェルNは、1歳のお子様から使用可能&敏感肌の方におすすめです。
ノンケミカルタイプですが白浮きしにくく、比較的軽やかな使い心地。適度な保湿感がありますが、ベタつきは気になりません。
また、写真の他にも、大容量(220g)のポンプタイプもあります。取り扱いのあるドラッグストアがやや限られているので、ネットでの購入がおすすめです。

塗布量が多いとやや落ちにくく感じました。
その際は、クレンジング料を使うか、洗浄料の使用量を増やしましょう。

無印良品 薬用美白日焼け止めミルク【医薬部外品】

Amazonより引用
価格:税込1,590円(150mL)
- SPF31、PA+++
- 香料の配合あり
- アルコール(エタノール)不使用
無印良品の薬用美白日焼け止めミルクは、美白(※2)ケアを徹底したい方におすすめ。
美白有効成分「トラネキサム酸」と肌荒れ予防の有効成分「グリチルリチン酸2K」を配合。
さっぱりした使い心地で全身にも伸ばしやすいです。
※2 紫外線によるメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを予防する

Mama&Kids UVライトベール

Amazonより引用
価格:税込2,746円(90mL)
- SPF23、PA++
- 無香料
- スルスル伸びてクセのない使い心地
ママ&キッズ UVライトベールは、軽やかな乳液のようなテクスチャーで、日焼け止めそのものが苦手という方にもおすすめです。
0ヶ月の赤ちゃんや敏感肌さんも使いやすい設計です。
ベタつかないのに、みずみずしい潤い感があります。

ピュアナチュラル(Pure Natural)エッセンスローション UV

Amazonより引用
価格:税込880円(210mL)
- SPF4
- 無香料
- 保湿成分多数配合
ピュアナチュラル エッセンスローション UVは、「気持ちの良い保湿がメインで、日焼け対策はオマケ程度にきればOK」という場合にオススメです。
かなり低めのSPF数値ですが、その分、日焼け止めっぽさは全くなく、化粧水感覚で使用可能です。
乾燥肌さんもオイリー肌さんも使いやすいテクスチャーです。

終わりに|室内の日焼けや対策について
最後に、室内での日焼け対策に関する疑問に答えます。
雨の日の室内で日焼け対策は必要?
雨やくもりでお家で過ごす日の日焼け対策については、専門家・美容家の間でも意見が分かれるところです。
特に日焼け止めを塗る・塗らないに関しては、度々議論されています。
筆者としては、美容を徹底するなら、くもりや雨でも紫外線対策は行った方が無難と考えています。
紫外線で肌荒れしやすい・日焼けしやすい方は対策をした方が良いでしょう。

カーテンを開けっぱなしで過ごすなら、雨の日でも日焼け止めは塗った方がベターです。
ただし、晴れの日よりは軽くてOKです。
理由は、雨やくもりでも紫外線量が0になるわけではないから。
薄曇りでも快晴時の8~9割の紫外線量があり、くもりの場合で約6割、雨の日で3割程度の紫外線量があると言われています。
とは言え、雨やくもりの日に室内で過ごしていて、赤く火照るような日焼けをすることはほどんどありません。過度に神経質にならなくて大丈夫ではあると思います。
インテリアや室内のコスメそのものも、日焼けに注意して!
しかし、お肌だけでなく、家具やインテリア、本や化粧品なども日焼けの影響を受けることがあります。
お家に置いている大切なものも、うっかり日焼けから守れるよう対策をしましょう。
室内にあるものを日焼けから守るコツとしては、
- お気に入りのものや化粧品を窓辺に置かない
- 日が高い時間、外出時だけでもカーテンを閉める
- カーテンのすき間からの日差しにも注意
など。
特に化粧品は、紫外線の影響で劣化することも。
パッケージに記載されている保管方法を確認しておきましょう。
今回の記事が室内での日焼け対策にお悩みの方の参考になると幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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